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「クラ魔の新刊なら、アタシも持ってるよ。一昨日出たコミカライズも、まだ持ってなかったら貸そうか?」
「ユキ! ホント? どっちも借りる、借りるぅ! ありがとー! 部活終わるまで待ってるから、終わったら連絡よろしくー!」
「うん、今日は一緒に帰ろっか」
颯爽と現れたのは女子バスケ部のエースである星野。
彼女の場合は迫力美人で背も高く、何というか……宝塚の男役にいそうなヤツ。
コイツの場合はミーハーなのか、ファッションオタクなのか見極めがつかないが、オタクと呼ぶには至らないレベル。
何でか石原に合わせるように作品はとりあえず読んでますって感じがする。
そもそも、オタクのレベルって何? って自分でも妙なことを考えたものだけど。
まぁ、なんだかんだ言って、オタだろうが非オタだろうが、とりあえずは漫画とかラノベを読んでいるんだよな、みんな。
暇潰しか、それとも趣味かの違い……好きの度合いが違うだけで。
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