ある日の日常

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  「もらった! ミトハンマー!」 凛とした声を張り上げるのは、長い赤髪をツインテールにした小柄な戦士ミトレンジャーだ。 腰の飾りを組み合わせ、赤と黄色のハンマーを組み上げた。 ミトレンジャーはハンマーを振り上げ我道へと振り下ろす。 ピコッ ハンマーが音を立て我道の左腕にヒットした。 「ぐぉぉぉ……。」 我道はハンマーを受け止めた左腕を押さえると、右手に持っていた焼きそばパンを口に放り込んだ。 「もぐもぐ、やってくれたなもぐもぐミトレンジャー!」 焼きそばパンを租借しながら我道は立ち上がる。 「くっ、止めよ! まほう!」 ミトレンジャーは胸と背中のパーツを素早く組み立てるとバズーカの様な形になる。 「食らえ、ファイアー!」 バズーカのトリガーを引くと中からロケット花火とネズミ花火が飛び出した。 「ぐあぁぁぁ……。」 我道は花火の煙に包まれた。
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