ある日の日常

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  「あ、あの~……。」 焼きそばパンを取られた学生がおずおずと言葉をかける。 「あ、お礼は良いよ。 ヒーローとして当たり前のことをしたまでだから。 次からは気をつけてね。 それじゃ。」 ミトレンジャーは洗悶寺・メカスキー通称メッキーとともに階段を駆け上がっていった。 「ちが……僕のパン……。」 少年は我道の胃袋へと消えた昼食にがっくりと肩を落としたのだった。 ★★★ 「今日も大活躍でーす。」 「当たり前よ。 悪を煮込んで、人を煮込まずって言うでしょ。」 着替えをすませたレンは自分の机の上に腰掛けて自慢げに答えていた。
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