0人が本棚に入れています
本棚に追加
「ふう、着いたよ。」
リアカーを引いていた卦那はその場に腰を下ろした。
「ここ?」
驚くように聞き返すレン。
「ああ、見通しは悪いけど見晴らしは良いだろ?
ちゃんと川もあるし。」
確かに卦那の言うとおり申し訳なさ程度の小川はある。
見通しが悪いのは正面に絶壁があるからだ。
確かに川辺でバーベキューは嘘ではない。
ただ、川辺がミニチュア版と言えばいいのだろうか……。
「良し、じゃ準備をするからレンちゃんは着替え……もとい、変身しておいて。
メッキーはちょっと手伝ってよ。」
「解ったよ。」
「解ったでーす。」
こうして歩くこと30分、目的の地でバーベキューの準備が始まった。
最初のコメントを投稿しよう!