生徒会長

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来年ほ毎日来る? 首をかしげる俺を見て、会長がまた笑った。 「この学園の生徒会役員が人気投票で決まるのは知ってるよな?」 「はい」 ここまで言えば分かるだろうとでも言うように会長は言葉を切った。けれど、それと毎日来る発言が繋がらなくてますます首を捻る。 「まだ、分からないのか?」 「はい」 「ハハハ。謙虚なんだか(うと)いのか。ま、次の選挙になれば分かるだろ」 「え、ちょっと待って下さい。このままじゃ、気になって他の話なんかできません」 俺の必死の形相に負けたのか、会長が教えてくれた。 「桜庭、お前中間テスト1位だっただろう?」 「はい」 この学園はいまだに、テストの上位100番までを貼り出すとうプライバシー無視なやり方を行っている。だから、俺が1位なのは貼り紙を見たやつなら知ってるだろう。 「球技大会のバスケも活躍したそうじゃないか?」 「まあ。あれはチームが良かったからです」 5月に行われた球技大会では慣れてない外部生の俺たちに優先的に種目を選ばせてくれたので、中学でやっていたバスケを選択した。チームは俺を含めて4人がバスケ経験者で、あと1人の正隆もハンドボール経験者なので決勝まで残ることが出来た。結局決勝で負けて2位だったけれど。 「お前は欲がないのか?まあいい。それで容姿がそれなんだから、来年は選ばれるんじゃないかと言われてるんだよ」 俺が生徒会役員に選ばれる? 「いや、あり得ないです。俺は外部生だし、愛想だって良くないし、正義感も人並みにしかないですから」
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