その定義

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《キメラチップ・・・! キメラの特性をデータ化したもの 複数体の生物の特性が集中されている・・・!》 ヘレストがすっと構えるや否や、目にも留まらぬスピードでKillerの4人が動き出した 《速いっ!》 「どこ見てんだ?」 バギッ! 『ぐあっ!?』 背後からミラの強烈な回し蹴りが炸裂する 腰をそらせながら、前に数歩進む 気づくと、目の前には腰を低く落としたジャンゴが立っていた 『しまっ・・・!』 「しゃあらぁぁぁ!!」 ドドドドドッ! 『っ・・・!』 顔面、首、胸部、腹部、股間 急所五ヶ所を高速で突き抜いた もはや声を上げることすらままならない 後ろにふらつくヘレストの肩を誰かが抱いた 「すごいな科学って びっくりだぜ?」 恭介が、ヘレストの腰に手を回す するとそのまま後ろに反り返り、地面に叩きつけた 『ぐぬうっ!』 「ヘイッ!シュードラ!」 「おまかせを」 恭介がヘレストを空に放り投げる 見上げると、すでにシュードラはその真上に飛び上がっていた 「潰れなさい!」 「殴り殺せ、王牙ぁ!おらぁぁ!」 シュードラが空中から右腕でふるい、ヘレストを殴りつける そして、下からそれを挟み込むように恭介がハンマーに形を変えた王牙を振り上げる バゴォォォォン!! 激しい轟音と衝撃 しかし、上下からの攻撃に挟み込まれたヘレストは吹き飛ぶことなくその場にとどまり落ち始めた 「とどめです!」 フィンが、脚を肩幅ほどに開き両腕を広げる すると、アーマーのいたるところが展開し、大量の銃やミサイルなどの兵器が顔を出す 「ファイアっ!!」 『ウギャアアアアア!!』 連続で打ち出される兵器の数々は容赦無くヘレストを焼き尽くしていく 「はぁぁぁぁ・・・!」 展開されたアーマーを閉じると、指に力を込め、右手をヘレストに向ける 「ふっ!」 フィンの指先からレーザービームのような何かが射出され、ヘレストの左胸を貫いた 「あれは、水? テッポウウオか」 ヘレストはあっけなく地面に落ちてしまった
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