【プチイベ】仮装パーティー

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*** 煌びやかに飾られた会場と、食事を楽しむ人並みを眺めながら、2人の男がひそひそと会話している。 1人は燃えるような赤い髪。うさぎの耳を象ったような帽子の広いつばの裏から、舐るような眼光を会場の隅々まで渡らせている。 うさぎ「それで響也、今日は何人食っていいんだっけ?」 不穏な言葉とともに舌舐めずり。 その質問に、隣でその様子を見ていた金髪の男が、クスリと笑いながら答えた。 響也「だめだようさぎ君、今日は楽しむ日なんだからそういう血生臭いのはなーし」 うさぎ「ちっ、つまんねぇーの、せっかくの“綺麗なもの”が揃ってるってのに台無しじゃねーか」 響也「君が壊したらそれこそ台無しでしょうが」 金髪の男は呆れたような声音で話すが、 その眼の奥は赤髪のうさぎ男と同じかそれ以上に鋭く、気安く触れたら血が滲みそうだった。 響也「今日の君には大いに働いてもらわなくちゃならないんだから、主のためにね」 うさぎ「はっ、主のためねぇ…」 興味ないと言わんばかりに、ふっと息を吐くうさぎ男 響也「君が大いに注目を集めてくれれば、僕たちが裏で動きやすくなる。報酬も弾む。だから頼んだよ」 うさぎ「どうでもいいよ、俺は俺なりに楽しくやらせてもらうからな」 響也「それでいいんだ」 うん、と金髪の男が頷くと同時に 赤髪のうさぎ男は羽織っていたジャケットと帽子をを脱ぎ捨て、 何処からか取り出したうさぎの仮面を身につける。 響也「サマになってるねぇ」 うさぎ「当たり前だろ」 響也「仕込みは?」 うさぎ「上々」 響也「 さぁ時間だ、俺は行く」 うさぎ「こっちは任せろ」 響也「いいね」 会場の陰に紛れる金髪の男 響也「さぁ、暴れてこい」 突然、さっきまで会場に紛れていた 赤髪のうさぎ男が声を張り上げた。 「サァサ、紳士淑女皆様、お立ち会いお立ち会い! これからウサギが宙を舞います!一瞬でも目をそらしたら見逃しますよ!」 ***
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