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激しい痛みが走った。
それは脇腹を突き抜け、全身へと一瞬で回った。
たまらず目が覚める。
だが、視界がおかしかった。
身体がおかしい。
感覚が分からない。
……なにも感じない。
目の前が少し青い。
それだけではない。
周りが狭い。
とても……とても狭い中にいる。
ここは何処?
身体を動かそうとした。
しかし、いくら力を入れても何も動かない。
いや、感じない。
動いているのか、動いていないのか、何かに触れているという感触そのものがない。
青い世界。
その少し先に白い枠が見える。
何かが動いている。
次の瞬間、衝撃がまた走った。
僕は……意識を沈ませた。
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