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そして花岡は俺が作った雑炊を食べた。
正直、味は少し薄かったが、それでも花岡は「美味しい」と言って食べてくれた。
花岡にパソコンを借りると『王様ゲーム』のサイトを開いた。
俺は目を見開いた。
「おい!花岡!!」
足首を捻挫した花岡の前にノートパソコンを持って行く。
そして花岡も目を見開いた。
サイトには
『藤村雪斗と花岡瑞希、明日の『王様ゲーム』に必ず参加しろ!!』
と書かれていた。
「…沙羅のヤツ、最後の最後まで俺達とゲームする気らしいな…。」
「…そうだね。」
作戦会議が終わると俺は花岡の部屋から出て、借りていた部屋へと戻る。
ベッドの上にダイブすると天井を見上げた。
明日で5日目だ。ここまで来たからには必ず母さんと妹を…綾香を取り返す。
後、沙羅のヤツに一発ギャフンと言わせてやると決めるといつの間にか眠った。
ただ、俺達は知らなかった。
沙羅が俺達の“気持ち”を踏みにじっていることなど。
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