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そして5日目―――
朝、目覚まし時計よりも早く目が覚めた。
洗面台へ向かうと花岡は朝食の準備をしていた。
「花岡、おはよ。足は大丈夫なのか?」
俺の声に気付いた花岡は
「藤村君、おはよう。まだ少し痛むけど…大丈夫だよ!」
とにっこりと微笑んだ。
「わかった。無理はするなよ。」
「うん。」
昨日、あんなことがあったとは言え、俺達に休む暇はない。
それに沙羅がサイトに書いていた
『藤村雪斗と花岡瑞希、明日の『王様ゲーム』には必ず参加しろ!!』
これで思ったのは参加者がいない中、花岡と俺を“強制的”に参加させようとしているのには何かわけがあるんだと思った。
『人質』となっている人間以外の何かがあるのだと思った。
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