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それもそのはずだった。
俺達のに飛び込んできたのは
『脱獄中の連続殺人鬼『紅林藍子』が再逮捕寸前で猛毒自殺』
だった。
昨日、あんなことをしておいて、再逮捕される寸前で自殺したのだから、恐怖に駆られた俺達にとって迷惑な話だ。
「…昨日、あんな酷いことしといて自殺って……」
「…何もかも最低なヤツだな…。」
俺はテレビの電源を切った。
「いいの?テレビ…」
花岡は不思議そうに聞く。
「いい…。天気予報はやってないし、それに…」
「?」
「あのサイコパス女のせいで、作ってもらった飯が不味くなる…。」
「…それもそうだね。」
クスクスと花岡は笑う。そう言うと箸を取り、朝食を食べた。
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