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俺は目の前の人物に目を疑った。
青みがかった黒い短髪に眼鏡をかけ“花岡によく似た”眉目秀麗な顔立ち、長身で細めの身体と肢体、両手には眠る花岡を抱きかかえている。
「あ……貴方は……」
「今日のところは見逃してやる。ただ……“妹”を次連れて来てみろ。お前を殺す。」
「待てよ!花岡昭人さん!!」
「!!…何故、俺の名前を…?」
俺の目の前の人物、花岡昭人は驚いた表情で俺を見た。
「…名前は『王様ゲーム』のサイトに書いてたからだよ…。アンタを知っているのは花岡に写真を見せてもらったから。」
「…チッ!!沙羅のヤツか…!!」
花岡昭人は沙羅に悪態をつく。
「それに、花岡もアンタを探して…」
「瑞希には……『王様ゲーム』を諦めろと言っておけ。」
「なんでだよ!!」
俺は思わず叫んだ。
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