第3話

5日目『ゲームオーバー』

俺が聞いた内容は予想外のものだった。

「あくまで噂だから本当かどうかはわからねーよ。けど…あのサイト見てた時、藤村のヤツ、すげー焦ってたって言ってたヤツいたんだ。」

「へー。すげー興味涌くな。どんなやつだろうな？『王様ゲーム』って。」

止めてくれ……お願いだ……。

俺は両手で耳を塞ぐように頭を抱えた。

「バーカ、しねーよ。『王様ゲーム』は。」

「えー！なんでだよー！」

「！！！」

俺は意外な答えに驚いた。

「綾小路も言ってただろ？単なる“イタズラ”かもしれねーって。そもそもあるのかもわからねーもんには手ェ出すなってことだ。さっさと帰ろうぜ。」

「えー…。なんだそれ……。」

俺はホッと胸を撫で下ろした。