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鋭い目で俺を睨む。
「あれほど連れて来るなと……」
「あんた、パソコンで『王様ゲーム』のサイトを見たか…?」
「また沙羅のヤツか……」
花岡昭人は沙羅に対しての悪態をつく。俺の頭の中は異常なほどに冷静だった。
それと同時に沸々と沙羅に対する怒りが芽生えた。
「よく、見たらいい。」
「見なくてもヤツの手口だ…。今の君を見ていればわかるよ…。」
花岡を取り返そうと行くが花岡昭人に止められる。
「…離してくれ…。俺は」
「瑞希を……妹を助けに行こうと思っているんだろ?」
「わかってんなら…」
「無理だ…。」
花岡昭人は苦虫を噛んだような顔で俺を見る。
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