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紅林が再逮捕される寸前で自殺した頃、学校のある場所では―――
月明かりが照らすある場所で、花岡昭人は目の前の小さな人影を鋭く睨んだ。
「おい…。どういうことだ?」
「なっにがー?☆」
小さな人影は猫なで声でケラケラと笑う。
「とぼけるな。聞いたぞ、貴様。俺の名前を使って“妹をおびき寄せた”な?それと、もうひとりの少年が言っていたが“人質”ってどういうことだ?」
人影はニヤニヤと薄ら笑いを浮かべた。
「なーんだ。彼、言っちゃったんだー!でもまぁ……言った相手が相棒の“人質”だから仕方ないかー☆」
人影はまるで悪気がないような喋り方をする。
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