3:彼女の涙

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3:彼女の涙

わたしは休みになると 彼女の店を訪れるようになっていた。 仕事で疲れはてた体と心を癒すため。 彼女はいつもかわらない笑顔で わたしを迎え入れてくれた。 玄関のくつ箱のうえには 季節の花が飾られていて わたしの乾ききった心を 潤してくれるようだった。
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