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【R18】貴方の熱に触れて
誰かがこの体に触れる。そんな日を想像したことがなかった。
「んぅ、ふっぁ」
オスカルの手が触れる。胸元を、脇腹を、内ももを。そう強い刺激ではないはずなのに、体が勝手にビクリと跳ねる。それが少し、恥ずかしい。
「綺麗な肌だね」
「あぁっ」
悪戯をするような口調で言われ、直後に柔らかな唇が首筋に触れる。溜まらずに声が上がって、体の芯が痺れる。鼓動が早くなっていくのは、期待しているから?
「誰も、この体には触れていないでしょ?」
「勿論」
「それ、最高に嬉しい」
ニッコリと甘く笑うオスカルの笑みは、過分に鋭い。柔らかな笑みなのに、熱があるように見える。飢えているように見える。
「ねぇ、考えた事あった?」
「なにを、ですか?」
「こんな風に…」
オスカルの唇が、まだのっぺりとした胸の突起に触れる。ムズムズとした感覚の奥に、疼くような感じがある。でもそれはまだとても小さくて、意識しないと分からない。
けれど、恥ずかしい光景だった。膨らみのない胸を舐め、吸われる。小さな音が響いて、耳を犯されているように思える。徐々に、突起が硬くなってきた。
「こんな風に、僕と抱き合う日を想像したことある?」
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