現実

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「双子と聞いていたが、君達は確実に二卵性双生児だねぇ。正反対だ」 「似てないと良く言われます」 「そうだね。武器も剣と…ナイフかな?違う武器を使っているんだね」 当然のように言った藍前に二人は目を見開く。赤の剣は具現化させる物のため、今は勿論所持していない。青のナイフも隠してあるため一見しては分からないはずなのだ。しかし、二人の仕事を見聞きし知っていたのならナイフかな?などと曖昧な答え方はしないはずだ。 二人の困惑を察したように藍前は笑う。 「君達と握手をしただろう?その時の手のタコの違いだね。赤君は剣ダコ、青君は中指辺りに少し妙な豆があった。何かを投げる場合中指が擦れるから武器としてはナイフかと思ったんだよ」 「なるほど…。観察眼恐れ入ります」 藍前はふむと一つ頷き、口を開く。 「ではそろそろ本題に入ろう。君達は私の研究を見学したいということだったね」 「はい。対異形物質系は全て所長の研究のお陰と聞き及んでおります。どのような研究をされているのか是非お伺いしたくて」 「ああ。君達を含めた退治屋諸君がいい検体を運んでくれるお陰で私は毎日飽くことなく研究に勤しませてもらっているよ!異形達は一体一体特徴的な個性を持っている。実に興味深い!」
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