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出動要請がかかったが、緊急性はないものらしく赤と青だけで問題ないと思われた。しかし、命も行きたいという願いで三人で行くことになった。
そして、見つけたのが。
「子供の異形か…っ」
年は10に満たない程。蝶の翼を持った少女の異形だった。異形を見つけたという通報を受けて来たが、傷だらけでガタガタと震えていた。もしかしたら隠れ過ごしていたところを親とはぐれたのかも知れない。
だが
「異形は異形だ」
赤が捕らえようとした刹那
「待つっす!!」
と命が割って入り、子供の異形の前で両腕を広げ庇うように立つ。
「先導君。幼い少女の姿で可哀想と思うかも知れないけど異形は異形だよ」
「異形だということについては理解してるっす。けど、この子が何かしたんすか?罪を犯した異形がその罪を償うために収容所送りになるのは分かるっす。けど、異形だからという理由だけで苦しめるのは間違ってるっすよ!!」
彼女も退治屋の家系。だが、過去には異形と共に異形を退治していた中立的な立場の退治屋でもある。
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