キリ番お礼

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赤と青は場所を移し、執務室で命の話を聞くことにした。 「うちは異形と共に悪い異形を倒してた話はしたっすけど、20年前退治屋が監視下に置いていた異形を脱走させた事件から、国が異形の管理を提案してきたっす。うちは全力で抵抗したんすけど、10年前退治屋の中でもトップクラスだった退治屋が襲撃、壊滅させられたことを受け、国は完全に異形を監視下に置くよう検討し始めたっす。抵抗するうちに対して、世間の目や国から守るために異形達が自ら国の収容施設に入って行っちゃったんす..その結果一緒に戦ってくれてた異形達も国に連れて行かれちゃったんすよ…」 悲しげに表情を歪める命に赤と青は罪悪感を覚える。 「その脱走させた退治屋が…元の俺達のとこだ。もっとも俺達が生まれる前の話だが…」 「え?生まれる前?」 命が予想外のところに食いつき、青は首を傾げる。 「僕達17だから僕達が生まれる3年前ぐらいの話だよね」 「えええええ!!?17っすか!?お二人共!?嘘っすよね!!うちの知ってる17って言ったらウェイウェイ言ってるような奴ばっかっすよ!?」 「うぇ…?良く分からんが年は偽ってないぞ。双子だから年は一緒だ」 「しかも双子だったんすか!?!?」 「あれ言ってなかったっけ?そうだよ。まあ似てないから言ってなかったら分かんないよね」 青が苦笑すれば、命は信じられないという表情で二人を見比べていた。
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