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仕切りなおしてをして改めて命から話を聞く。
「連れて行かれた異形達は今どうなってるんだ?」
「研究外の収容施設に入れられてるっす。ジーチャンが目ぇ光らせてるっすから酷い目にはあってないみたいっすけど」
「酷い目?」
キョトンとする赤に命は目を丸くする。
「もしかして…収容所がどんなとこか知らない…っすか?」
素直に頷く赤と青の様子に命は合点がいった。
「収容所は人間の刑務所みたいに甘いところじゃないんすよ。法律上異形には何をしてもよい。その法律を盾に異形を酷い扱いしてる収容所はザラにあるんす。といってもうちも実際に見た訳じゃなくて見てきた人から聞いた話なんすけど…。特に研究施設の組み込んだ収容所は地獄だと」
「…分かった。自身の無知を戒めておく。正直異形がどうなろうがしったことじゃなかったが…お前のように異形と関係があった者達も俺が知らないだけでいるんだろう。そいつらの大切な者を奪う真似は本位ではない。上手く立ち回れるかは分からないが俺達なりに少し考える」
「ありがたいお言葉っす。勿論悪い異形を収容所に送ることに関して迷いはないっすよ。罪には罰を。世界は甘いことだけで生きれる訳じゃないっす」
「そうだね。それを理解してくれてるなら十分信用できるよ。今日は色々聞かせてくれてありがとうね」
「はいっす!またいつでも聞いて欲しいっす!」
ビシッと敬礼をする命に青はニコリと微笑む。
「…青さんって女装したら似合いそうっすよね「突然どうしたの!?」
ただ思っただけっす。では~と去っていく命を見送り赤が口を開く。
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