花の魔術師と船旅

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「結局、客で残ったのはこの4人か。名を聞こう」 私たち4人以外の客が、 全て去った船内で、船長が聞く。 「オレはレオリオという者だ」 「オレはゴン!」 「私の名はクラピカ」 「私かい?マーリンと呼んでくれ」 素直に答えると、船長が意外な事を聞き始めた。 「お前ら…何故ハンターになりたいんだ?」 すると真っ先に反応したのがこの男。 レオリオだった。 「?おい。えらそーに聞くもんじゃねーぜ。 面接官でもあるまいし」 確かに。知りたいのなら、 もう少し対等に接するべきだ。 間違っても上から目線は良くない。 しかし船長は「いいから答えろ」と言い始めた。 当然、レオリオという男は機嫌が悪くなり、 「何だと?」と、船長に突っかかる。 だが悪くなった空気を、ゴン君がぶち壊した。 ………流石、私の弟子だ。 「オレは親父が魅せられた仕事が、 どんなものかやってみたくなったんだ」 では、私も。 「私はその付き添いだが、 折角ならハンターになってみようかと思ってね。」 すると男が不機嫌そうに口を開く。 「おい待て。お前ら!! 勝手に答えるんじゃねーぜ 協調性のねー奴らだな」 2人答えたのだから、 協調性が有るか無いかは微妙だと思うが、 それを言う前にゴンが答えた。 「いいじゃん。理由を話すくらい」 「いーや。ダメだね。オレはイヤな事は 決闘してでもやらねェ」 「いや、それは個人の勝手だから。 君がつべこべ言う事では無いよ」 言い返す男に、つい口出しをしてしまう。
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