憎い奴

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一体何だって言うんだ!あんな奴に彼女を横取りされるなんて! ロン毛で茶髪のちゃらちゃらした奴の何処がいいの分からない。 そりゃあダラダラとだらしなく寝転がったり、飯の催促もしたさ。でも、いつも彼女の事を見守ってきたのは俺だし、誠実さなら負けないぜ! なんなら勝負を挑んだっていいぜ!あいつの為なら命だって賭ける事ができるぜ! さあ、かかってきな! 「お母さん、あの子ったらお母さんが預かってきたゴールデンレトリバーにずっと吠えてるわよ。」 「あなたがその子を可愛がるからきっと嫉妬してるのよ。明日までだからほっといてもそのうち機嫌直るわよ。」 「そうよね。こら!静かにしなさい!チワワのくせに勝てるわけ無いでしょ。」
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