6人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
LINEの受信音が鳴り、次に送られてきた地図は男が勤めている会社だった。
その次に送られてきた地図は、男がいつも利用している駅前。
そのまた次の地図は、男がよく立ち寄るコンビニだった。
男が送った現在地、つまり自分の家にゆめこちゃんがだんだん近づいて来る。
それも噂通りだった。
だが、結末がどうなるかは不明であった。
男は、ほんの少しだけ不安の種が芽生えていた。
そして、ついに送られてきた地図は、男が住んでいるアパートの前だった。
それを見た瞬間、ピンポンとインターホンが鳴った。
男は、ゆっくりと立ち上がる。
また、ピンポンとインターホンが鳴る。
男は、ドアに近づきドア穴から外を覗く。
ドアの外にいたのは、おかっぱ頭の小学生ぐらいの女の子だった。
全身びしょ濡れで、首には鉈のようなものが刺さっていた。
体の至る所に苔のようなものが生え、一部は骨が見えるほど溶けていた。
見るからに、この世の者ではなかった。
気味が悪くなった男は、ドアから離れ部屋に後ずさりした。
そこに、LINEの通知音と共にメッセージが届く。
最初のコメントを投稿しよう!