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今から24年前、僕と妹ととうさんとかあさんは東北の温泉宿に旅行にいきました。
その宿は電気も水道も通っていない山奥にある石油ランプの宿でした。
その宿では犬が一匹放し飼いにされてました。
黒くてとても大きな犬です。
特に妹がその犬を気に入り夕食まで一緒に遊んでました、
石油ランプの下でたべる夕食は新鮮な山の幸たっぷりでとてもおいしかったです。
宿の主が挨拶に周ってきました、
妹は昼間友達になった黒い犬の名前を主に尋ねました。
「うちには黒い犬はいませんよ」と主は答えました。
「そんなこと無いよ」と妹は一緒に遊んだ犬の特徴を詳しく説明しはじめました。
黒くて、とても大きくて、尻尾が短くて、手のひらが大きくて、お顔が丸っこいと言った具合に、
妹の話を聞くうちに主の顔がみるみる青ざめ、最後には震え出しました。
主は無線室に駆け込むと、マイクにむかって何やら必死に話してました。
その夜、付近にクマ出没警報が発令されました。
翌朝、僕たちは猟友会の人たちに守られながら山を下りました。
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