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ここは黒い扉に最も近い街、ヘレナーデルシティーだ。
そこにまだ10代くらいであろう少女がほうきに乗って現れた。
「どいてどいてー!!危ないじゃないのーもぉーどかないとぶつかるわよ!!
静かな街に大声が響く。ここは街で唯一隣のアレルマンダシティーと繋がる道だ。彼女もアレルマンダから来たのだろう。
アレルマンダの女性は気が強くて、頭が悪くて、声がでかいと聞く。
ただほうきに乗れるとは聞いてない。
「そこのお嬢ちゃん。僕が君を案内するソンドラだ。ソンって呼んでいいよ。
あとここの街ではあんまり大きい声を出さない方がいい。黒い扉の近くだからね。」
ソンドラが案内するなら安心だ。しばらくうるさくなりそうだけど...
「ソンドラ!?へーんな名前。まぁいいわ。私を案内して!!あとこの街静かすぎない??」
あぁ言ってしまった。
ソンドラは自分の名前を悪く言われるの嫌なんだよなー。
ほぉーら
「お嬢ちゃん。本当に君はうるさいなぁ。いくら僕でも変な名前と言われたら怒るよ?とりあえず静かに。」
「しょうがないわねぇー」
しばらくは静かになりそうだ。
街のみんなも少し安心かな。
ちなみにわしの名前はウレパラじゃ。
この街で生まれ育った。いまは164歳じゃったかの。
以後お見知りおきを。
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