第1章 黒い扉

3/3
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ
ここは黒い扉に最も近い街、ヘレナーデルシティーだ。 そこにまだ10代くらいであろう少女がほうきに乗って現れた。 「どいてどいてー!!危ないじゃないのーもぉーどかないとぶつかるわよ!! 静かな街に大声が響く。ここは街で唯一隣のアレルマンダシティーと繋がる道だ。彼女もアレルマンダから来たのだろう。 アレルマンダの女性は気が強くて、頭が悪くて、声がでかいと聞く。 ただほうきに乗れるとは聞いてない。 「そこのお嬢ちゃん。僕が君を案内するソンドラだ。ソンって呼んでいいよ。 あとここの街ではあんまり大きい声を出さない方がいい。黒い扉の近くだからね。」 ソンドラが案内するなら安心だ。しばらくうるさくなりそうだけど... 「ソンドラ!?へーんな名前。まぁいいわ。私を案内して!!あとこの街静かすぎない??」 あぁ言ってしまった。 ソンドラは自分の名前を悪く言われるの嫌なんだよなー。 ほぉーら 「お嬢ちゃん。本当に君はうるさいなぁ。いくら僕でも変な名前と言われたら怒るよ?とりあえず静かに。」 「しょうがないわねぇー」 しばらくは静かになりそうだ。 街のみんなも少し安心かな。 ちなみにわしの名前はウレパラじゃ。 この街で生まれ育った。いまは164歳じゃったかの。 以後お見知りおきを。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!