第6話:知るべき痛み

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「レンジ入れたら爆発するかなーって期待してたのにさ。爆発もなんもしないで普通に死にやがったこれ。でもお前が来てくれて嬉しいよ。大型犬殺すのは初めてだ」  男は蘭丸を乱暴に押し倒し、ガムテープで手と足を拘束する。抵抗すれば容赦なく殴った。男はテーブルに置いていたカッターを手に取り、薄気味の悪い笑みを浮かべる。 「一気に殺すのは勿体無いなぁ。大型犬なんて、次いつ手に入るか分からないしさ」  男は言いながら、蘭丸の肩の辺りをゆっくり切っていく。悲鳴を聞き、男は気持ち良さそうな顔をする。 「そうそう。犬と猫のその悲鳴が好きなんだ」
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