第7話:選んだ道

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***  数日後。公園で遊ぶ瑠璃とジュンの元に、グラサンをかけた男が犬を連れてやってきた。 「蘭丸!」 「ジュンさん!」  犬の姿のままわーっとじゃれ合う二匹を見て、瑠璃は思わず笑ってしまう。 「文也さん、里親探しは順調?」  文也は咳払いし、誤魔化すように人差し指で頬を掻いた。 「あー……まぁ、見つからねぇから諦めたっつぅか」 「へぇ?」 「何そのニヤニヤ」 「里親、見つかったらどうするの?」 「絶対見つからねぇよ」 「どうして?」 「だってもう探してねぇもん」  瑠璃と文也は二匹に目を向ける。主人達の視線に気付いた二匹は、尻尾をブンブン振りながら駆け寄る。 「見て見て! 俺が取った!」 「取られました!」  猫派だったが、犬もいいかもと思い始めている瑠璃であった。なんだかんだで、この生活は楽しい。 〈第8話に続く〉
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