第25話:正せない間違い

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 クロと呼ばれたその男は、心底嬉しそうな笑みを浮べて瑠璃の冷え切った手を温めるように握った。 「やっと、また君と言葉を交わせた」  チリンと柔らかな鈴の音が、もう一度響いた。 「大丈夫だよ、瑠璃君。君は、僕が守る」 〈第26話に続く〉
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