第28話:風に負けない子

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 トイレへ向かう文也を見送り、蘭丸はぼんやりと天井を眺めた。 「……普通の子に、産まれたかったなぁ……。犬でも人でも、どっちでも構わないから、普通の子に」  ボソッと呟かれた蘭丸の言葉を聞く者は、誰もいなかった。 《第29話に続く》
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