2.僕と君

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2.僕と君

「サイトを作ろうと思うんだ。そこを大きくすればいざって時の手札になるから。」 「なるほどなるほどね?。ちなみにどんなサイトにするの??」 「今考えてるのは色んなジャンルの投稿サイト」 「ほぉ?。ま、君のことだから私が心配なんて無用で一人で完璧にこなしちゃうんだろうね。」 君は今日も輝いている 僕と彼女は世界を征服し、この汚れ、腐りきった世界を変えるんだ。だからそのために僕は毎日彼女のもとを訪れ、計画を立てては練り直している。 「あ・・・」 ふと時計を見ると18時を廻っていた。 「じゃあ、今日は帰るね。また。」 「うん。またね。」 君はそう言い笑顔で手を振った。 部屋を出て家へと帰るあいだ、今日彼女と話したことについて考え、登録を済ませた。 この手札を使えばウィルスを侵入、拡散も、他人からの遠隔操作で爆弾を起爆させることだってできる。頭の中はそんな物騒な言葉でいっぱいだ。 きっとこのことを誰かに話せば笑われるだろう。だが、存外僕にはできないことではないのだ。 今日も暗くなったこのいつも通りの帰り道。だけど何かが変わってしまった。何か…なんかではない。 「・・・この計画は、絶対に・・・」 ブツブツと独り言を言いながら足早に家へと向かった。
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