2人が本棚に入れています
本棚に追加
私がかつて愛した男は異形だった。名は「ライ」。白い鳥の異形で、すごく優しい人だった。
そしてお腹に宿した愛しい命。
もちろん、互いの家族はこれを許すはずもなく、争いが起きる前に私たちは誰もいないところへ逃げ出した。
『何がなんでも幸せになってやろーよ!ね、ライ!』
「ふふっ、君のその底知れない強気にいつも助けられるよ。」
二人だけでも幸せだった。
子供の名を一緒に考え、どっちに似るか、どこに連れていってあげようか、想像している三人の生活は、笑顔が耐えなかった。
だけど神様は、そんな幸せな時間を迎えさせてくれなかった。
最初のコメントを投稿しよう!