Sugar

そう、あれはつい3日前のことだったね。

君がいつもより早く帰ってきたから、僕は嬉しくてたまらなかったのに。

僕がおかえりを言わなかったのをいいことに、まんまと君は君と僕との愛の巣に赤の他人を連れ込んだよね。

ちゃんと見てたよ。

しばらくして始まった君と奴とのキスシーンを見て、僕は嫉妬で狂いそうになった。

君は当然知っていたはずなのに、僕がいることを。

あぁ、なんと恐ろしい女であろうか、君は。

僕の嫉妬の炎は燃え尽きることを知らない。

僕のつま先から頭のてっぺんまで、あっという間に怒りに満ちた熱で包まれた。

君はなおも奴とのキスをやめない。

僕はだんだん馬鹿らしくなってきてしまった。

第一、そんな奴のどこがいいんだか。

なんだか軽そうだし、色白だし、頼りがいだって無さそうじゃないか。

本当に君は趣味が悪いね。