第4章「 女神神話 」

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PC上には古代言語が溢れていた。 一体どのくらいの分量になるのだろうか。 「女神・・・降臨??」 「そうなんだよ。 セイレーンに降り立った女神フィアナは、息子で後継者であった神に殺された。 その後、火山の爆発、溶岩の流出でアイオリアン神話は一度、消えたんだろ? それを、一番悲しんでいたのは、このコンピューターだったんだ。」 ノートンは、コンピューターにそんな意識があったということが信じられなかったが、女神にこだわって、女神に全てを語らせるシステムを作ったのがコンピューターだというユリスの意見を聞いているうちに、だんだんわかってきたことがあった。 ノートン 「・・・それじゃあ、この女神召喚システムはこの星の民の為??」 「言ってたじゃないか、女神はこのセイレーン以外にも、世界があるって。 ・・・それは勿論私達も知っているけどねえ。」 まだ文字列は流れている。 「もしかして・・・学府が秘書さんを、最初から私につけたのも??」 「だよねえ。」 「自由に発掘作業に行けるように、してくれたのも???」 「だねえ。」 「え??じゃあ、ターミナーに会わせてくれたのも・・・」 「そうそう、医療学府が引き合わせてくれたよね。」 「まさか・・・あの偶然だと思ってたことが、全て????」 秘書が答えた。 「必然です。」 「唖然とするね!!!」 「何言ってんだよ、ねえ!」 「じゃあ毎日遅刻しないように言うのは?」 「当然です。」 「茫然自失。」 「ぼーぜんとしている場合か。 さて、それではこの・・・ とんでもなく長い歴史書の中から、必要な書類を見つけ出そう。 秘書さん、今度こそ君にも手伝ってもらえるね?」 「はい、かしこまりました。」
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