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ユリスはケンが設計図らしきものを描いているのを、興味深げに見た。
「情報が少しだけで、悪かったね。」
「ユリス先生、今度PCの内容読ませてくれませんか?」
「え??君が??」
「ダメですか?」
「いやあ・・・言語がね・・・説明上手く出来ないけど、データ解析したのを見ても、多分何も分からないと思うよ?」
「図形・・・もないんですよね。」
「うーーーん・・・どこかに描いてあればいいんだけどねえ。」
秘書が助け舟を出した。
「ケン、自動修復機械の原理はコピー能力と同じだと聞きました。」
「確かにね。だから最初のデータがある筈だとおもうんだけど。」
「それがね、データの量が膨大過ぎて、どこに埋もれているかわからないのよ。」
ノートンがうなずいた。
「アイオリアンの文明のデータだからね。
おまけに言語が古代のままで・・・」
「巫女様にご登場ねがえないかしらん。」
「ユリス先生。
彼女は、ユリス先生が鍵だと言っていますよ。」
ノートンはちらりとユリスを見た。
ユリスは、ああそうと言ったきり、黙った。
ケンは、はあ?という顔。
秘書、再び。
「ほとんど彼女が裸身でいなければならない意味がわからない、文明は進化するはずでしょうというご意見です。」
「ごもっともで。」
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