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大きい箱
「ねぇねぇ亜紀ちゃん、お隣の福田さん冷蔵庫でも買ったのかしらね」
「なんで?」
「さっき大きい荷物が届いてたのよ。お母さんくらいかな?これくらい」
そう言って自分の頭辺りで手を動かす。
「へぇ。冷蔵庫にしては小さめかもね」
亜紀は180センチはある家の冷蔵庫と150センチ前後の母親を見比べて言った。
「そうよね。お母さんが亡くなったからって言っても冷蔵庫小さくすることはないものね。」
「まさか……」
「なに?」
亜紀は先週、福田さん家の千恵ちゃんに都市伝説の話をしたことを思い出した。
失くなった物をオーダーしたら送られてくると。
千恵ちゃんは、まだ小学3年生で自分では頼めないだろうけど。
もし、それを聞いたお父さんかお兄ちゃんが信じて試してたら……。
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