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僕自身が特殊な性癖をもっていると気付いたのは高校生の時だった。
友人たちはみな彼女をつくりはじめ休みのたびにデートだなんだと彼女と出かけるようになり話題も女の子のことが多くなり始めた。はじめは一緒に話を聞いていたのだが僕は彼らの話す内容に何も興味を感じないことに気付いた。はじめはそんなこともあるかと深く考えていなかった。
ある日、幼馴染の奏多と部屋で遊んでいたときに奏多に対する恋心に気付いてしまった。奏多は明るくて友人が多くつねにたくさんの友人に囲まれていた。そんな奏多と友人たちがじゃれあうように肩をくんだり頭を撫でたりしているのを見て心がざわつきもやもやとしていることに気が付いた。そして部屋に二人で遊んでいたとき奏多に触りたいと思ってしまったのだ。これが性的なものだと気づいてからは奏多と二人きりになることを避けるようになり距離をおくようになった。
僕は奏多に僕の性癖を知られるのが怖かった。
僕は自分の性癖を隠し恋心を抑えて高校生活、大学生活を送ってきた。
この時には自分の気持ちを抑えて隠すことになれてしまい、人とも距離をおいて付き合うようになっていた。
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