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そんなある日、上司の雨宮に呼ばれある展示場の照明のデザインの手伝いをすることになった。雨宮は僕と3歳しか変わらないがいくつもの賞を受賞したトップデザイナーだ。
僕は入社当時からそんな雨宮に憧れを抱いていた。
まっすぐな黒髪に切れ長の目、ちょっとおしゃれなスーツ姿はモデルを思わせるようなカッコよさだった。その上に仕事も洗練されたデザインで人々の目を引き付けていた。
そんな雨宮について仕事ができることが嬉しくてしかたがなかった。
雨宮は僕にもデザインの案を出すように言い色々とアドバイスをくれるようになった。
口下手な僕は言葉ではあまり上手に何も伝えることができないけれどその分、デザインするときは丁寧に周りの状況や使う人のことを考えて作るようにしていた。
今日は午後から雨宮と展示場に出向いて実際の配置や照明の数などを現場で確認することになっていた。
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