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榛名はフックにかかったシャワーノズルに手を掛け、不安定な体勢を保持する。
上げた脚の付け根には赤い斑点が浮かんでいるはずだ。昨夜、何度も吸われた記憶があるそこへ、涼一は顔を寄せ、舌を伸ばして舐め上げる。それから、うっ血の点を作り直すように、一つ一つを痛いほど強く吸った。
吸うたびに、涼一の肩に乗せた太ももがひくりひくりと揺れる。そのたびに、涼一の顔の脇で、榛名の陰茎が緩く角度を付けて勃ち上がっていった。
気づいた涼一に軽くしごかれ、口に含まれた。榛名は弱弱しく頭を振り、もう無理だと訴える。
涼一は立ち上がって、榛名を抱きしめ、迷いを呟く。
「このまま無理やり立ちバックでしたいけど……」
背中に回った手が尻の丸みを味わうように撫で、強めの力で尻たぶを握られる。
「無理……」
「そうだよね、疲れてるよね」
言いながら、涼一の指先は狭間の奥のつぼみを探り当てていた。
「……あっ……」
何度もされて緩んだそこは、するりと涼一の太い指を受け入れる。
涼一は実際迷っているようで、第一関節だけを入れたり出したりしながら、どうしようと呟いている。
――思い切りそこを広げて、深くまで突いて欲しい。
言えない言葉を、榛名はごくりと喉を鳴らして飲み込んだ。
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