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怖い顔で拒否する涼一が可笑しくて、榛名は声を立てて笑った。
「もう子ども向けのプレゼントなんかしないよ」
「なにくれんの?」
期待に目を輝かせ、榛名の隣りに腰を下ろした涼一に、榛名は意を決し、早口で告げた。
「……愛の言葉」
榛名は日焼けして浅黒い首筋に顔を寄せ、首を伸ばして涼一の耳元で囁く。
「好きだよ」
自分からキスをした。こんなことで緊張している顔を見られたくなくて、誤魔化したつもりだった。しかし、涼一にそっぽを向かれて不安になる。
「涼一?」
涼一の顔を覗き込む。緩んだ口元が目に入ったと思ったら、榛名の手にあったコーヒーのカップが取り上げられる。テーブルの上に置くと、涼一は榛名を抱きしめ、ソファへ押し倒した。
「こちらこそよろしく」
息が止まりそうなほど熱烈な口づけを受けながら、三度目を試みようとそろそろと腰に伸ばしてきた涼一の手を、榛名はぴしゃりと叩いた。さっとその手を取られ、もう片側の手首と一緒に頭の上に押し付けられる。早わざにあっけにとられていると、涼一は素早く自分と榛名のスボンをずり下げ、陰毛が擦れる音が立つほど、半勃ちのものを榛名に擦り付ける。
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