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頭の上にくくられた手はやんわりと掴まれ、その気になれば振り払えるものだった。榛名もその戯れが楽しく、そのまま好きなようにさせてみることにする。
本気ではないだろうが、できるものなら再度身体で愛情を示したいというように、にこにこと満面の笑みで腰を振る涼一は、正直言って馬鹿っぽくて笑えた。馬鹿でかわいい恋人に、榛名は触れるだけのキスをする。
こんなに図体の大きい男をかわいいと思ってしまうなんて、自分もそれなりに若い恋人に参っているらしい。
戯れにこすり合わせていた涼一の股間がいつの間にか固くなって慌てた。
「ねぇ榛名さん、素股ってしたことある?」
うきうきとした声に、かなり厄介な恋人を持ってしまったかもしれないと、榛名は苦笑した。
end
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