待ち合わせ。

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 娘さんは,その声のほうを向いた。私はついに娘さんのご尊顔を拝することが出来た。  なんと美しい娘さんだ。私は興奮のあまり,つい力が入ってしまった。  「遅いよもう!」  「ごめんこめん。ちょっと寝坊した。」  「もう!」  「ごめん。おごるから勘弁。」  「仕方ない。美味しいスィーツで勘弁してあげる。」  「よかったぁ。……ん?ねぇ見て見て。なんだかいつもより出が良すぎじゃ無い?」  「ほんとだ!いつもより水量おおいね。」  「ほんと凄い量だね。」  「壊れちゃったのかなぁ。」  ――しまった。  つい力が入ったせいで,いつもよりも出す勢いが強くなってしまった。  でも娘さん達は喜んでくれているから良しとしよう。出来ることなら,私も一緒に行きたい。だが,それは許されないのだ。ああ妬ましい。自由にならないのが恨めしい。
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