熱視線

待ち合わせ。

　午後８時。
　仕事帰りの人たちが目の前を歩いて行く。
　疲れた足取りの人，楽しげに歩く人，急ぎ足の人。足取りは様々だけど，どの足取りにもその人の意思を感じる。
　私がここで人々を見続けるようになって，どのくらいの年月が経っただろう。
　もう思い出せないほど長い時間が経った気がする。
　通り過ぎていく人々の格好は，派手になったり地味になったりと過ぎた時代によって随分と違って見えた。
　きっと，これからも沢山の変化を見るのだ。