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そして鎖を飛ばし拘束しようとしたロイに向かって魔の者は、 「久しぶりだなあ、ガキ。 クックック、生きていたのか」 と魔の者はたしなむように顔をにやけ、笑いながらロイに向かって話しかけた。 そんな魔の者のにやけた顔を見てロイはキッと睨み付けるように、 「……シュバルツ、悪鬼ではなくお前なのか。 よくも両親や多くの人々を…… 10年前の怨み、 今ここで貴様を葬り決着をつけてやる! 覚悟しろ!シュバルツ!!」 バッ!! ロイは怒りの形相をし、抱えているカレンを離せと言わんばかりに魔の者に向かって持っている剣を振りかざし剣に雷を伝わせ攻撃を仕掛けていった。 するとそんな攻撃を仕掛けてくるロイの姿を見て魔の者は、 「クックック、あいかわらずいい表情だな、お前のこの俺に対しての憎しみの眼…… そうだ、そういえばお前ハンター協会に入ってないそうだな。 ハンター協会に入れば正式に自分を認められ、大いにこそこそと活動しなくてもいいだろうに…… クックック、まあ無理もないか。 入りたくてもお前には入れない訳がある…… なにせ、お前は……」 そう魔の者がロイに向かってそう言うと、いきなり抱き抱えているカレンの体を前に出し、魔の者はこの時突然首筋から血を流れているカレンの首筋をロイの前に見せ、そして、 「魔の血が騒がんか、ロイ……」 と言い、一瞬ロイは不意を突かれ動きが止まり、その隙をみたシュバルツはロイの体を大きく切り裂きロイはその場で声をあげながら倒れた。
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