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「がああっ!!うぐっ……」 ボタボタボタ…… ロイは切り裂かれた体を手で押えうずくまった。 そんな血を流しうずくまっているロイの姿を見て魔の者は、 「ハッハッハ……やはり血に反応し動きを止めたな、ロイ…… 今生きてる体とはいえ、俺の血を飲んだ者は最終的に死人の悪鬼と同じように時期に血を求め人を襲うようになる。 お前はその運命に逆らえ、果たして俺を殺す事が出来るかな?ロイ…… ン……、クック、まあどっち道その傷を負ったのであればこのまままた垂れ死に、血を流し出血多量で死ぬ事になるが…… だからそんなお前に……」 バサッ! 「!」 シュバルツはロイに気絶し、首から血を流しているカレンの体を傷を負いうずくまっているロイに向かってカレンの体を差し出した。 そしてそんなうずくまっているロイに向かって、 「飲め…… 本能に従って人の血を飲むのだ。 飲まなきゃこのままでは死ぬぞ……クックック、 喉を潤し渇きを満たすのだ」 と言い、この状況を面白がって傷を負ってるロイに血を飲めと強要し勧めてきたのだ。 そんな中この時カレンは意識が戻り朦朧としている中、ロイの顔を見た。 ロイの目は赤かった。 そして人の眼ではなく人を喰らい恐ろしい魔物の眼をしており牙が生え、呼吸はゼェゼェとはいていた。 そしてシュバルツの言われた通りにジリジリと首から血を流しているカレンに近寄り、怖がっているカレンの元にやってきた。 カレンはこの時、ロイに喰われると思いガタガタと怯え、目をつぶった。 シュバルツはそんな二人の光景を見て、 「所詮は手負いの獣も傷を負えば、人の意識には関係なく人を襲い他者を喰らう…… さあ、ロイ、体の本能に従って流れに身を任せるがいい。 そしてその女の喉に喰らいつき血を貪るのだ。」
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