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「クックック、アハハ!」
魔の者シュバルツは、この状況を見て高笑いし面白がっていた。
結局は復讐の理念よりも血の本能に購えず血を貪り獲物を喰おうとするロイの姿を……
カレンはそんなロイの姿を見てロイに向かって怯えながら、
「……ロイさん、やめて、お願い正気に戻って……
私……私……、
……っ!!
お願いロイさん!
目を覚まして!
でないと私……」
ロイは怯えているカレンの体に手を触れ手を出そうとした。
カレンは心の中で、
「……だめだ!殺される!!」
と思い目を閉じた。
シュバルツはそんな楽しい情景を見てロイに向かって、
「アハハハハ!!!ロイ!喰らえ、喰らってしまえ!!ハハハハ!!!」
と、叫び倒し早くロイに殺れと言った。
だがこの時ロイは下を向きながら目をパッと開き、ロイは高笑いしているシュバルツに向かって、
「……誰が、喰らうって」
とこの時ロイはボソッと声を出し、ロイは油断しているシュバルツの体目掛けて電気を帯びた剣で心臓を一直線に刺した。
ズカンッ!!
「ギャアアアア!!」
シュバルツは目を血走りながら驚いた声で、
「何故だ?何故動ける?
貴様、致命傷を負い動けないはずが……何故、何故に……!グフッ!」
血を吐き心臓を刺されてるシュバルツは、この時ロイの傷口を見て疑問に思い確認した。
確かにロイの体はシュバルツによって爪で切り裂かれ血を出し倒れた。
だが、ロイの服の下にはいつも鋼のような固い鎖をあらかじめ自分の体に巻かれており、その鎖のお陰で衝撃を吸収し致命傷を避けた。
ロイは剣を刺され、血を吐いてるシュバルツに、
「言っただろうシュバルツ。
私はお前を地の果てでも追いかけ、私の手で何が何でも殺すと……
お前からお嬢さんの手を離し油断させるには人芝居うつ必要があった。
終わりだ!シュバルツ!
今一度貴様の肉体を無に帰りすべて塵と化せ!!
そして今まで喰らってきた人々にあの世で詫びて死ぬがいい……ハッ!!」
とロイはこの時シュバルツに向けて叫び、心臓を刺した後首を雷で帯びた剣でかき消し、シュバルツの胴体と首は離れ離れになった。
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