649人が本棚に入れています
本棚に追加
愛や悲しみと言えば、悪意もきっとそれに入る。
今まさに、この瞬間に人を殺めようとする心が地球にはあるでしょう。
人種がまた別の人種に抱く嫌悪感であったり、尊崇する予言者の行き違いであったり。
つまらない争いの火種になるそれら。
とにかくは、人が人を否定する、己心の魔ともいうべきその心。
生きる人すべて、その人たちの心に芽生える憎しみや慟哭がいい。
家庭環境を恨むものから、教室で起こる劣等や嫌悪、哀しみと憎しみを混ぜ合わせた恨み、スパイスは怒り。
人を憎むものがいい。
僕は今だけ神と同じ権利の下で、
人の心に浮かぶ悪意を、総じて混沌と呼ぶ──。
最初のコメントを投稿しよう!