#3 夢

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  「実は僕、天体が好きで、星の研究をするのが昔からの夢だったんだ。それで調べたら、天文や物理の専攻が充実しているのは、やっぱり天下の東大なんだよね。だから、決めたんだ。受験しようって。何時も頑張る陽菜ちゃんを見ていたら、僕もチャレンジしてみたくなったんだ」  陽菜ちゃんに、ありがとうっていう気持ちを伝えた。  僕が東大目指そうと思えたのも、天体の研究の夢を諦めず、チャレンジしてみようと思えたのも、全部陽菜ちゃんのおかげなんだ。  彼女は、僕にとっての太陽だ。素敵で、優しくて、芯の強い女の子。  大好きな、女の子。    僕は、想うだけでいい。陽菜ちゃんを見つめるだけで。  ただ、想うだけで、十分なんだ――  
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