6月某日
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6月某日
死にたいと殺したいと言う感情が混ざり合って出来上がったドロリとしたものを、両手がまあるい器になるようにして、彼女は掬い上げてみせる。 綺麗な桜色をしているのに、冷ややかな薄い唇にそれを持って行くと、ぐいと一気に飲み干してしまった。 口の端から、つーっとそれが溢れるのが見えた。
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