こーこーせー。

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僕のいつもの居場所。 図書室前の小さな机とソファから立ち上がる。 図書室は特別棟の最上階、4階にあるし、 好んでくる人なんてほんとに少ないから、 いつ来ても誰もいないし、 ましてや朝なんてくるはずもない。 だからひとりぼっちを楽しめるの。 何しててもひとりぼっち。 寂しい?悲しい? そんなことあるわけないじゃあないかぁ。 今からでもすぐ死にたいっていうのに、 悲しいとか、寂しいとか、 思ってたら、普通ダメでしょ。 あっ、やばい。 授業遅れる。 急がなきゃっ。 僕の高校って一応進学校で、 僕だって大学目指してる受験生。 さすがに、授業遅れるわけにはいかないなぁ。 え、死にたいんじゃないの?って? いや、そりゃそうだよ。 でもさ、仕方ないじゃん。 親がさ、完璧主義、ってやつ? まぁそれも、死にたい理由の1つかなぁ。 あーぁ、人、いやだなぁ。
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